憧れのバレリーナのクラス
「バレエがうまい人に習いたい。」そりゃそうだ。。でも、それは、なぜでしょう。
RADの教材に、
「17世紀ごろ、本来ダンスを学ぶというのは、教師(ダンシングマスター)から特定のダンスを習うものでした。」と記載してあります。
私が知っているブルノバレエの場合、
配役表で抜擢を発表されると、その踊りを熟知している人か、踊ってきた人、であるダンシングマスターから、
午後に別メニューでリハーサルをしてもらい、振付を教わっていました。
忙しいプリマバレリーナから直接教えてもらうことは、私の場合ございませんでした。
コールドバレエの場合は、昔からの振付のまんまの白鳥の湖、ドン・キホーテ(夢の場)、ジゼル、ショピニアーナ、白雪姫、、なんかだと、
朝のレッスンの後の就労時間内�に、振付家ではなく、昔から踊っていて、振付を知っているおばあちゃまが、いつも指導をしてくださいました。
ディレクターがつくったロメジュリ、オズの魔法使い、アイーダとか、は、ディレクターがリハーサルしていました。
「アイーダ」はオペラなのに、ディレクターの作品だったからリハーサル期間が「白鳥の湖」より長くてビックリしました。
さて、では、なぜ巷では、バレエの基礎を習えるバレエ教師の役目を重視せずに、バレエが上手く踊れる人に習おうとするのでしょう?
ふと自分のことを思い出しました。私もプロのダンサーの所にせっせと通っていたのです。
子供の頃、お世話になっていた地元豊田市のバレエ教室に、ゲストダンサーとして踊りに来ていた東京バレエ団の
モンのすごい美しいバレリーナの教室が、実は名古屋にあるときき、
電車とバスを乗り継いで片道1時間半かけてクラスを受けに行くようになっていました。
10代後半ほぼ20代の頃の私は、
上手く踊れる人=上手く教えられる人 だと思っていました。
ですから、国際コンクールで銀賞をとった先生の踊りに憧れました。
その後、「ロシア人の先生に週1回習いに行っているだけなのに、うちの子の姿勢がよくなったんです。」とその教室を辞めた人がいて、
先生は、「週1回くらいでバレエがうまくなるわけないじゃない。」と、プリプリ憤慨していたことがありました。
今考えると、そのロシア人の先生は(バレエの姿勢から教える)基礎を重んじる先生(だから週1回でも変化が現れた)
当時の先生は、現役バレリーナでしたから、与えるアンシェヌマンは、超難解テクニックのレッスンでした。
だからそれをこなせるようになるために、毎日バレエを踊るのが当たり前、
週1回くらいバレエを習っていても上手くなるわけないじゃない。とおっしゃったのです。
私は、基礎のやり直しだったり、テクニックの強化だったり、
世界で活躍されていたバレエダンサーに教わったことが、今につながっていると思い、大変感謝しております。
ただし、
それは、基礎を固めなくてはいけないちいさな生徒さん向きのクラスではなかった。と、今はわかります。
RADでは、2歳半からのカリキュラムがありますが、バレエの動きを行うわけではありません。
幼児期に学ぶべき36の基本動作や、感受性を刺激する幸せなお話を想像して踊る、心と体の成長を考慮した非常に豊かなものとなっています。
そして、年齢や成長に合わせ
上記の「基礎を重んじるロシアの先生のようなクラス」を行っていきます。
なぜこの練習が必要なのかをしっかりと理解し、自分の口で説明できるようにしていきます。
土台つくりですよね。幹を太くしていく作業です。
留学までに必要とされるのは、正しい基礎、クオリティの高いテクニック、豊かな表現力。
18歳ごろからオーディションに行くとなると、難解なアンシェヌマンを素早く覚え再現する能力、周りとのコミュニケーション能力が必要となります。
もし、
生徒が本気でバレエに取り組んでいると感じたら、難解なアンシェヌマンを組む先生の所に修行に出します、留学先に引率します。
(その時はよろしくお願いいたします。)
